人生で初めて"どじょう"を食べた話
- yutaro yamada
- 2021年9月20日
- 読了時間: 2分
更新日:2021年11月4日
先日、たまたま読んでいた歴史小説の中に、どじょう鍋を囲む描写があった。しかし自分は、これまでどじょうを食べたことがなかったので、その描写に対しイマジネーションが働かず、とても気になってしまった。なので、思い切って、どじょうを食べに行こうと思った。
今回は、浅草駅から徒歩数分程度の場所にある どぜう 飯田屋 に食べに行った。
江戸、慶応に創業のどぜう業界では、かなりの老舗の店であるらしい。

どぜう飯田屋につきはしゃぐ漏れ
ちなみに、上記の店名からわかるように、"どじょう"のことを業界用語では、"どぜう"と記すらしい。これは、四文字では縁起が悪く、三枚ののれんに書けないという理由から、発音の近い「どぜう」の文字を使用したことが、由来しているらしい。

どぜう飯田屋の主なメニュー看板
入店して、まず最初に、どじょうの唐揚げを食べた。
これは、どじょうの稚魚を揚げて塩を少しまぶしてあるものであった。
揚げているおかげで、骨も身も柔らかくなっているため、何も気兼ねなく数口でパクパク食べれてしまった。味は、魚特有の苦さや主張が激しくなく、塩がほどよく効いていておいしかった。

どぜうの唐揚げ(ごぼうを添えて)
次に、一番楽しみにしていた、“骨抜き鍋”を頼んだ。これは、読んで字のごとく、あらかじめ、どじょうの骨を抜いた状態で出てくる鍋であった。

どぜうのほねぬき鍋
豪快に、鍋いっぱいにネギを入れ、どじょうの身がしっかりとたれに馴染むまで、熱し、煮込んだ。

その後、山椒と七味をつけて、食べた。
鍋にしても、臭みもなくあっさりとした白身の味わいが感じられ、とにかく食べやすいの一言に尽きた。

次に、南蛮漬けを頼んだ。
これもまた、言うまでもなく、美味しかった(何度でもいえる)。
どじょうの柔らかい食感に、少し甘酸っぱさが濃いめのタレが染み渡っていて、箸がよく進んだ。これを食べたことにより、鍋を食べている時以上に、お酒が飲みたくなった。(このご時世だと認めつつも、お酒が飲めないことが、本当に悔しく思った。)

どぜうの南蛮漬け
最後に締めとして、どじょう汁を頼んだ。
このどじょう汁に関しては、とにかく濃厚であった。どじょうのヌメヌメ感が、汁全体を通しても感じることができた。締めとして頼んだのに、予想以上に、お汁の主張が強くて、白ごはんが一緒に食べたくなった笑

どぜう汁
とりあえず、人生初めてのどじょうは、予想以上に優しい味わいであったため、食べやすく美味しかった。
ぜひ機会を見つけてまたどじょうを食べにいきたいと思った。
Comments