面黒いという言葉を流行らせよう.
- yutaro yamada
- 2018年12月16日
- 読了時間: 2分
更新日:2018年12月24日
こないだ友達と会話をしてて,面白くないって言葉を使ったときに,ふと思ったことがあった.「面"白くない"」,,,白くないなら,黒なのではないか?
つまり,面"白くない"というのではなく,面"黒い"と言い変えてもいいのではないかと考え至った.
そもそも面白いという言葉は,’面白し’が,語源である.
一説には面(目の前)が白い( 明るい状態)という意味から成り立っていたらしく,そのことが愉快や趣深いという意味に直結してるようだ.
なので,面(目の前)が白くないのは黒い状態と捉え(暗い状態)とすれば,愉快や趣き深いに対して否定的な対照である意味として考えても道理は通ると思う.
なので,他に同じことを考えてる人がいないか疑問に思い,試しにググってみたが,驚いたことに 既に江戸時代 にこの面黒いという言葉が生まれてたらしい.
なんと,かの有名な十返舎一九も「東海道中膝栗毛」の文章中に「面黒い」という言葉を使っていたらしい.
しかしながら,十返舎一九は,この面黒いという言葉を,面白いという言葉をしゃれて言い換える用途で使っていたらしい.
僕が思い至った,面白くないという意味で使っていなく真反対の意味として使われていて少し残念と思った.
だが,更に調べてみると,僕が思いついた面白くないと同義で用いられていることもあったそうだ.不思議なことで,この面黒いは,2つの意味を持っていて,川柳や俳句の世界の人は,面白くないという意味で用いて,それ以外の一般的な人物の間では,面白いという意味で流行っていたらしい.
江戸時代では流行ってたが,今現在この面黒いという言葉を耳にすることはない.なので,僕は,この面黒いを知ってとてもアトラクティブで素晴らしい言葉だと思ったので,どんどん日常的にも使っていきたいと感じた.
この文章を読んでいる君も使ってみたらどうだろうか?
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